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転職紹介のこんな利用法

一生の問題です。 「行けない」というわけにはいきません。
隣の佐賀県佐賀市を経由するルートを見つけました。 何とか九州大学にたどり着くことができましたが、普段であれば一時間で行けるところが8時間かかり、大変な道中でした。

助教授は大学に来られていましたが、私を見てビックリしてしまいました。 どうやって来たのか不思議でしょうがないといった顔で、まじまじと見つめておられたのを思い出します。
「こんな日に出て来る人がありますか、後日でよかったのに」と言われましたが、その場で採用が決定しました。 面接をした先生は、K助教授といって工学部造船工学科の流体力学を担当しておられました。
流体力学の実験を手伝うのが私に与えられた仕事でした。 この実験というのは、造船工学科内にプールよりも数倍長い実験用の水槽が大きな建物の中に設置され、この水槽の両サイドにレールをつけて実験用の電車を走らせて、この電車の下にいろんな形をした模型の船を走らせて水の抵抗を測定するといった仕掛けになっていました。
私もこの巨大な実験装置には驚いたものですが、家に帰って父に話をしたところ、就職が決まった喜びもつかの間、今度は命を失うのではないかと心配し始めたほどです。 実際に仕事が始まってみると、実験はともかく、実験結果を計算することが大変でした。
工業高校の電気科卒の知識では手も足も出ません。 K助教授のお父さんは、当時九州大学医学部の学部長をしておられた方で、K整形外科学といえば世界でも通用する有名な方でした。
いまでも整形外科の医者は、どこの大学の出身であろうと知らない人がいないくらいです。 この助教授も素晴らしい頭脳の持ち主でした。
場違いなところに入った私に、造船学科の聴講生として学部の講義を受講させてくれたり、数学を基礎から教えてもらったものです。 特に毎週土曜日には、工科系の学生にとってはいわばバイブルともいえるT先生の『解析概論』を、助教授の部屋でマンツーマンの特別指導をしてもらうなどほかの助手がうらやむくらいにかわいがっていただきました。
安月給とはいえ、正式の国家公務員として給料をもらっていたので、自宅にもわずかですがお金を入れることができました。 弟は絶対に大学に行かせようと、欲しい参考書は全部買ってやったものです。

アマチュア無線が戦後に再開されたばかりのころで、第二級アマチュア無線技士の資格を19歳の時に取得しました。

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